平田一式飾り保存会(島根県出雲市)のご協力により制作された、陶磁器(瀬戸焼)一式による「磁祖加藤民吉」を展示します。
 平田一式飾りとは、出雲市平田地域に江戸時代から伝わる民俗芸術で、身近な生活用具のうち、陶器、仏具、茶器などその一式を自由に使い、神話や歌舞伎の一場面や、歴史上の人物を技巧を凝らして飾り競うものです。

展示期間 11月30日(水)まで

開庁日の午前8時30分から午後5時15分

展示場所 瀬戸市役所1階

 

平田一式飾り

 平田一式飾りとは、出雲市平田地域に伝わる民俗芸術で、身近な生活用具のうち、陶器、仏具、茶器などその一式を自由に使い、神話や歌舞伎の一場面、歴史上の人物などを技巧を凝らして飾り競うものです。
 その始まりは、寛政5(1793)年に疫病が流行した際に、この地域に住んでいた表具師であり、彫刻や俳諧も嗜んだ風流人の桔梗屋十兵衛が、疫病退散を願って茶器一式を用いて大黒天を作り、平田天満宮に奉納したこととされています。それ以来、200年以上を経た今日まで、毎年開催される平田天満宮のお祭りには、町内ごとに競って一式飾りを奉納し続けています。

 

平田一式飾り 陶磁器一式「磁祖加藤民吉」

 瀬戸市では磁祖 加藤民吉の生誕250年を記念して、様々な顕彰事業を実施しています。その事業のひとつとして、今回は平田一式飾り保存会のご協力を得て、陶磁器(せともの)一式による加藤民吉像を制作していただきました。
 様々な形の陶磁器を組み合わせ、花瓶を顔として、レンゲを髪の毛に、招き猫を手にみたてるなどの工夫がされ、たすき掛けをした着物に身を包みロクロをひいている民吉が表現されています。